AIを使ってブログ記事の構成を作る方法
「ブログに書きたいことはある。でも、何から書けばいいのか分からない」
パソコンに向かってみたものの、最初の一文が浮かばない。思いついたことを書き始めたら、途中で話がまとまらなくなる。そんな経験はないでしょうか。
文章を書き進められないと、「自分には文章力がないのかもしれない」と感じることもあります。しかし、まだ話の順番が決まっていないために、手が止まっている場合もあります。
そこで試してみたいのが、AIにブログ記事の構成案を作ってもらう方法です。
テーマや読者を伝えて、まず案を出してもらう。その案を見ながら、自分の考えに合わせて直す。 この流れなら、白紙の状態からすべてを考える負担を減らせます。
この記事では、AIを使って構成案を作る手順を、コピーして使える指示文や出力のサンプルとともに紹介します。難しい専門知識は必要ありません。書いてみたいテーマを一つ思い浮かべながら、読み進めてみてください。
1.ブログ記事の「構成」とは、話を伝える順番を決めること
構成案は、記事を書くための設計図
ブログ記事の構成案とは、タイトルや見出し、それぞれの見出しで伝える内容を整理したものです。本文を書き始める前に用意する、記事の設計図のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。
例えば、「AIで仕事のメールを整える方法」という記事を書くとします。いきなり本文を書くよりも、次のように説明の順番を決めておくと、書く内容を整理できます。
- AIでメールを整えると、何ができるのか
- AIに渡す前に、何を準備するのか
- どのように頼めば、文章を整えてもらえるのか
- 思いどおりにならないときは、どう修正するのか
- 送信する前に、何を確認するのか
この順番があれば、「次は何を書こう」と、その都度立ち止まらずに済みます。読む側も、準備から実践へと順番に理解できます。
見出しを並べると、足りない説明や重複に気づける
構成案を作る利点は、書きやすくなることだけではありません。記事全体を見渡して、不足している説明や、同じ話の繰り返しに気づけることも大切です。
初心者向けの記事なのに、準備の説明がないまま操作手順が始まっている。反対に、便利さの説明ばかりで、肝心の使い方が出てこない。本文を長く書く前なら、こうした問題を直しやすくなります。
なお、見出しには「H2」「H3」という呼び方があります。H2は大見出し、H3はその中の小見出しです。最初はAIにも「大見出しと小見出しを作ってください」と伝えれば十分です。
2.AIに頼む前に、3つのことを決めておく
AIに「ブログの構成を作って」と頼むだけでも案は出せます。ただし、それだけでは、誰に何を伝える記事なのかをAIが推測することになります。
自分の意図に近い案を得るために、まずは「テーマ」「読者」「記事のゴール」の3つを決めましょう。立派な企画書にする必要はなく、それぞれ一文程度で構いません。
①何について書くのか
最初に、記事のテーマを決めます。
「AIについて」では範囲が広く、仕組みや歴史、仕事への影響など、さまざまな方向に話が広がります。「AIで仕事のメールを整える方法」まで絞れば、記事に必要な内容を選びやすくなります。
さらに、「自分で書いたメールを、相手に失礼のない文章に整える方法」とすると、扱う場面が明確になります。
一つの記事ですべてを説明しようとせず、まずは一つの困りごとに答えるつもりで考えてみてください。
②誰の、どんな悩みに答えるのか
次に、その記事を読む人を考えます。
「40代向け」という年齢の設定だけでは、その人が何に困っているかまでは分かりません。同じ40代でも、AIを毎日使っている人と、まだ一度も使ったことがない人では、必要な説明が異なります。
例えば、「AIを使い始めたばかりの40代会社員で、丁寧なメールを書くのに時間がかかっている人」と考えてみましょう。すると、専門的な仕組みよりも、実際に入力する文章や、仕上がりの確認方法が必要だと分かります。
読者が思い浮かばない場合は、少し前の自分を想像するのも一つの方法です。「最初に何が分からなかったか」を振り返ると、説明すべき内容が見えてきます。
③読んだ後に、どうなってほしいのか
最後に、記事を読んだ人にできるようになってほしいことを決めます。
「AIについて理解してほしい」だけでは、どこまで説明すればよいか判断しづらいものです。「自分で書いた短いメールをAIで整え、内容を確認して使えるようになってほしい」とすれば、必要な手順を考えやすくなります。
今回の例をまとめると、次のようになります。
| 決めること | 設定例 |
|---|---|
| テーマ | AIで仕事のメールを整える方法 |
| 読者と悩み | AI初心者の40代会社員。丁寧な文章を書くのに時間がかかる |
| 記事のゴール | 自分で書いたメールをAIで整え、確認して使える |
AIに入力する前に、この3つを整理することが、構成案を使いやすくする第一歩です。
3.まずは基本のプロンプトで、構成案を作ってもらう
難しい指示文を覚える必要はない
AIへのお願いや指示は「プロンプト」と呼ばれます。ただ、特別な書き方を暗記する必要はありません。誰かに記事作りを手伝ってもらうつもりで、目的や条件を普段の言葉で伝えれば大丈夫です。
最初から細かな条件を詰め込みすぎると、自分でも何を求めているのか分かりにくくなります。まずは、先ほどの3つの情報と、出力してほしい形式を伝えてみましょう。
コピーして使える、構成案作成のプロンプト
次の指示文は、テーマや読者の部分を書き換えて使えます。
「AIで仕事のメールを整える方法」というブログ記事の構成案を作ってください。想定読者:
生成AIを使い始めたばかりの40代会社員。
丁寧なメールを書くのに時間がかかっています。 記事のゴール:
読者が自分で書いたメールをAIで整え、
内容を確認して使えるようになることです。条件:
・専門用語はできるだけ使わない
・大見出しと、必要に応じて小見出しを作る
・各見出しで説明する内容も短く添える
・AIへの指示例と、文章がどう変わるかの例を入れる
・入力する情報や、送信前の確認についても触れる
・本文は書かず、構成案だけを出す
ポイントは、「各見出しで説明する内容も短く添える」と頼んでいることです。見出しだけでは似た項目の違いが分かりにくい場合がありますが、説明があれば重複や不足を判断しやすくなります。
また、構成を検討する段階では「本文は書かず、構成案だけ」と指定すると、確認する対象を絞れます。
出力例を見て、記事の流れをつかむ
出力のイメージは、次のようになります。これは説明用のサンプルであり、実際の回答は入力内容や利用するAIによって変わります。
1.AIでメールを整えると、何ができるのか
丁寧な言い回しへの変更、長い文章の整理などを説明する。2.AIに渡す前に、伝えたい内容を整理する
相手に依頼したいことや期限を明確にし、入力してよい情報か確認する。3.短いメールを整えてもらう手順
指示文と、修正前・修正後の文章を例示する。4.丁寧さや長さを調整する頼み方
「もう少し簡潔に」「社内向けに」などの追加指示を紹介する。5.入力前・送信前に確認したいこと
職場の利用ルールや入力情報、完成した文章の事実関係を確認する。6.まずは短い一通から試してみよう
読者が取り組みやすい行動を案内する。
案が出たら、「これで完成」と考える前に、自分が伝えたい内容と合っているかを見てみましょう。この例では、2と5の入力前の確認が重なりそうです。構成の段階で気づけば、説明する場所を整理できます。
4.最初の構成案を、追加のお願いで使いやすくする
AIを使うときに大切なのは、一度のお願いで完成させようとしないことです。
出てきた案を見て、「ここは必要」「これは今回のテーマから外れる」と判断し、追加で希望を伝えていきます。最初から完璧な指示文を考えるよりも、案を見て直すほうが取り組みやすい場合もあります。
内容が広すぎるときは、扱う範囲を絞る
メールを整える記事なのに、営業メールの自動作成や一斉送信まで含まれていたら、範囲が広すぎます。そんなときは、残したい内容を具体的に伝えましょう。
メールの新規作成や自動送信は扱わず、
自分で書いた文章を整える方法に絞ってください。
この範囲に合わせて、構成案を修正してください。
「もっと良くして」だけでは、何を直すべきかが曖昧です。今回の記事で何を扱うかを示すと、修正の方向を伝えやすくなります。
難しすぎるときは、読者の知識に合わせる
見出しに難しい用語が並んでいると、初心者には読む前からハードルが高く感じられます。
AIを初めて使う人向けに、説明の順番と見出しの表現を見直してください。
難しい用語を使う場合は、その意味を説明する項目を入れてください。
操作の前に必要な準備があれば、それも補ってください。
言葉を簡単にするだけでなく、説明の順番にも目を向けるのがポイントです。知らないことを前提に話が進まないように整えます。
見出しが多すぎるときは、重複を整理する
項目が多いほど親切な記事になるとは限りません。似た話が何度も続けば、読者は肝心な部分を見つけにくくなります。
内容が重なっている見出しをまとめ、
大見出しを5つ程度に整理してください。
操作の具体例は残してください。
入力前の注意点は準備の章にまとめ、
送信前の確認とは分けてください。
修正するときは、「削りたいもの」だけでなく「残したいもの」も伝えておくと、必要な説明まで消えてしまうのを防ぎやすくなります。
なお、大見出しの数に絶対的な正解はありません。5つという数字は整理の目安であり、必要な説明が自然につながることを優先しましょう。
5.AIの構成案に、自分の経験と読者の疑問を加える
自分が困ったことや試したことを入れる
AIの案が整っていても、それだけでは自分が伝えたい実感が入っていないことがあります。そこで、実際に経験したことを加えてみましょう。
例えば、AIで文章を整えた経験があるなら、最初に戸惑ったこと、修正した箇所、便利だと感じた場面を振り返ります。
「丁寧にしてと頼んだら、かしこまりすぎた文章になった」「自分が普段使わない表現だったので直した」。もしこうした経験があれば、追加指示や確認方法を説明する材料になります。
大きな成功談である必要はありません。初心者が実際につまずいたことは、同じ段階にいる読者の疑問と重なることがあります。
AIには、経験そのものを作ってもらうのではなく、実際の経験をどう配置するか相談します。
以下は、私が実際に経験したことです。 [ここに自分の体験を記入]この体験を入れるのに適した見出しを提案してください。
書いていない出来事や感想は追加しないでください。
読者が途中で迷うところを補う
書き手にとって当たり前のことでも、初めて読む人には分からない場合があります。
例えば、指示文のサンプルを載せるだけでは、「どこを書き換えればよいのか」「元の文章はどこに入れるのか」と迷うかもしれません。こうした部分に短い説明を添えるだけでも、読者は行動に移しやすくなります。
AIに「この構成で初心者が疑問に感じそうな点を挙げてください」と頼むこともできます。ただし、出てきた疑問をすべて追加する必要はありません。今回の読者と記事のゴールに照らして、必要なものを選びましょう。
自分が確かめられない内容を、無理に盛り込まない
AIが提案した見出しでも、自分で説明や確認ができるかは別の問題です。
例えば、「作業時間が半分になる」「誰でも成果が出る」といった内容を提案されても、根拠がなければ、そのまま記事の主張にはできません。調べる必要がある項目は確認し、テーマから外れる内容は削ります。
構成案は、書く内容を決めるための案です。そこに含まれる主張が正しいという証明ではありません。
また、仕事上の実例をAIに渡す場合は、職場の利用ルールを確認し、顧客情報や社外秘の内容などを入力しないようにします。説明用の例は、必要に応じて架空のものを用意しましょう。
6.本文を書く前に、構成案を5つの視点で確認する
構成がまとまったら、本文に進む前に一度、読者の立場で見直します。次の5つを確認してみてください。
①タイトルに答えているか
「方法」を紹介する記事なのに、メリットの説明だけで終わっていないでしょうか。「初心者向け」と書いているのに、知識がある人しか理解できない内容になっていないでしょうか。
タイトルを読んだ人が期待する内容と、見出しに書かれた内容が一致しているかを確かめます。
②読者が知りたい内容に届くか
前置きが長すぎると、具体的な手順を知りたい読者は待たされてしまいます。今回のメールの例なら、AIの歴史を詳しく説明する必要はないでしょう。
必要な背景は短く説明し、記事の中心となる内容に進める構成にします。
③順番に無理がないか
準備が必要なら操作より前に置く。言葉の意味を知らないと理解できないなら、先に説明する。こうした順番を確認します。
「初めて読む人は、ここまでの説明だけで次の内容が分かるか」と考えると、抜けている説明を見つけやすくなります。
④重複や脱線がないか
見出しの言葉が違っていても、本文にすると同じ説明になりそうな項目はありませんか。また、役立つ情報であっても、今回のテーマに必要とは限りません。
話が広がりすぎる場合は、別の記事として扱う方法もあります。一つの記事で無理に説明しきろうとしなくて大丈夫です。
⑤確認が必要な情報が分かるか
料金、機能、利用条件、具体的な数値などを扱う場合は、執筆時に確認する項目としてメモしておきます。情報の種類によっては、公式サイトなどの一次情報を調べる必要があります。
AIに構成を点検してもらうことはできますが、その返答だけで事実確認が完了するわけではありません。説明の流れを整える作業と、情報の正しさを確かめる作業は、それぞれ行いましょう。
7.構成が決まったら、見出しごとに本文を書き進める
各見出しの下に、伝えたい要点をメモする
構成ができても、いきなり整った文章を書こうとすると、また手が止まるかもしれません。そんなときは、見出しの下に要点をメモするところから始めてみてください。
例えば、「丁寧さや長さを調整する頼み方」という見出しなら、次のようなメモを置けます。
- 丁寧すぎる文章になったら、相手との関係を伝える。
- 長すぎる場合は、残したい情報と希望の長さを伝える。
- 一度で決めず、修正前後を比べて選ぶ。
このように材料を置いてから文をつなぐと、何もない状態より書き進めやすくなります。すべての見出しを最初から順番に埋める必要もありません。具体例など、書きやすい部分から始めてもよいでしょう。
AIに本文を頼む場合も、自分の材料を渡す
本文の下書きをAIに頼む場合は、構成案に加えて、伝えたい要点や実際の経験、確認した情報を渡します。
以下の見出しとメモをもとに、ブログ記事の本文を書いてください。見出し:
[ここに見出しを記入] 伝えたい内容:
[ここに要点や、確認済みの情報を記入] 実際の経験:
[使う場合のみ記入]条件:
・AI初心者の40代に伝わる言葉で書く
・書いていない体験や数値は作らない
・追加の確認が必要な点は、本文とは別に示す
書き始めてから、「この説明は前にあったほうがよい」「この見出しは二つに分けたい」と気づくこともあります。その場合は、構成を直して構いません。
構成案は、文章を書くための道具です。最初に決めた順番を守ることよりも、最終的に読者へ伝わることを大切にしましょう。
まとめ:まずは書きたいテーマを一つ、AIに相談してみよう
AIを使ってブログ記事の構成を作るときは、まず「何について書くか」「誰の悩みに答えるか」「読んだ後にどうなってほしいか」を決めます。
その情報をもとに案を出してもらい、範囲や説明の順番を調整します。さらに、自分の経験や読者が迷いそうな点を加え、記事の内容を確認してから本文を書き進めます。
最初から、完成度の高い構成を一人で考える必要はありません。案を見て初めて、「自分が書きたいのはここだ」と気づくこともあります。
40代、50代までの仕事や暮らしの中にも、記事の材料になる経験があるはずです。うまく説明できずにいたことも、AIに整理を手伝ってもらえば、伝える順番が見えてくるかもしれません。
まずは、書いてみたいテーマを一つ選んでください。そして、この記事の指示文の「テーマ」「想定読者」「記事のゴール」を自分の内容に書き換えて、構成案を頼んでみましょう。出てきた見出しを読みながら、一か所だけ直す。そこから、記事作りを始めてみてください。
